佐藤さんのイタリア便り 〜もう30年、通ってますね。〜

こんにちは。黒田です。
 
 
 
 
 
 
おかげさまでオリーヴオイル、大盛況いただいております。
 
皆さま、ありがとうございます。
 
 
 
 
 
 
 
 
さて。
 
 
とっくのとうに帰国しておりますが
 
 
 
 
 
 
本日も、
 
 
佐藤さんのイタリア便り!
 
 
 
 
 
 
今回の出張分はこれでひとまずは最終章。
 
 
 
 
 
 
 
 
では、
 
参りましょう♪
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
〜〜〜
 
 
 
 
「もう30年、通ってますね。」
 
 
 
 
そう呟くのは、
 
ペコラ銀座店主、佐藤英明。
 
 
 
 
 
 
 
彼が30年間、変わらず通い続けている場所。
こちら。
 
写真の、右奥にある扉。
 
 
 
 
 
 
 
その扉の向こうには。
 
100年以上続く、ミラノの付属屋さんのフェラチーニ。
 
 
 
佐藤さんは、自らイタリアに出向いて、
イタリア現地にて、スーツの付属品を買い付けております。
 
 
 
 
 
こちらの付属屋さんでは、
 
芯地やボタン、そして糸と、
 
佐藤さんの目で見て、良しとした、
本当に良いものだけを仕入れております。
 
 
 
 
 
ミラノでの修行時代から、
ペコラさんのお遣いで通いはじめた、付属屋さん。
 
 
 
 
 
 
今年でもう、30年になります。
 
 
 
 
 
 
「ここの家族は何にも変わらない」
 
「いつも怒鳴りあいをしながら仕事をしている、良い家族だなぁ。」
 
 
 
 
 
 
 
・・・
 
 
 
 
もう一軒。
 
ずっと通っている、こちらのお店。
ボタン屋さんのグッファンティ。
こちらもまた、ミラノで100年以上続いている老舗。
 
 
 
 
こちらのボタン屋さんは婦人服用がメインで、
 
昔のペコラさんのお店の真ん前にあり、
ミラノ修行当時も時々通っていました。
 
 
 
 
今回も、
いろんな種類のメタルボタンを、
佐藤さんの目利きで買い付けて参りました。
 
 
 
 
「ここのお母さんは本当にミラネーゼで、いつもオシャレで、綺麗にしているんだ。」
 
 
 
 
 
 
・・・
 
 
 
 
30年間通い続ける、
ミラノの付属屋さんとボタン屋さん。
 
 
 
確かな、良いものが手に入る、その同じ場所で、
確かに、良いものを仕入れ、使い続ける。
 
 
 
それはテーラー佐藤英明が、
30年間貫く、
洋服づくりへの情熱であり、誠意であります。
 
 
 
 
 
 
 
美しい洋服を作るために
 
 
自らの目と感性で厳選し
 
 
 
「これだ」
 
という素材のみを使う
 
 
 
 
 
それは素材のみならず
 
 
 
洋服づくりのすべての要素において
佐藤英明の誠意は貫かれております。
 
 
 
 
「採寸」、「型紙」、「裁断」、
「素材」、「縫製」、「納品」、「メンテナンス」
 
 
 
その洋服を美しく仕上げ
その洋服を慈しむための
 
 
全ての要素を
 
 
ひとつひとつ
丁寧に丁寧に
大切に大切に
 
 
考え続け、
こだわり続けている。
 
 
 
 
そしてその細やかなこだわりこそが
ペコラ銀座のお洋服の美しさを生み出すのです。
 
 
 
 
 
 
 
・・・
 
 
 
 
 
 
最後に
 
 
 
 
もう、30年のお付き合いとなります
 
 
 
 
マリオ・ペコラさん。
 
 
 
 
イタリアに行った際は決まって一度は
ペコラさん宅で夕飯をご馳走になる、佐藤さん。
 
 
 
 
「ペコラさんの娘の息子さんは、すっかり大きくなっててびっくりしたな〜。」
 
 
 
 
 
こちら、ペコラさんの奥様お手製の
ラザーニャ。
ラザーニャでお腹いっぱいになったペコラさんは、ソファで横になり、寝ます。
 
 
いつもそう。
 
お腹いっぱいになったら、寝る。ペコラさん。
 
30年間、毎回、変わらぬ光景。
 
 
 
 
 
帰り際、佐藤さんはペコラさんに声をかけました。
 
「ペコラさん、いつものように、寝てましたね。」
 
 
 
ペコラさんは返しました。
 
「ん?寝てないよ。」
 
 
 
 
佐藤さん「え、寝てましたよ。」
 
ペコラさん「いや、だから、寝てないよ。」
 
 
 
 
 
 
 
 
。。。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
〜〜〜
 
 
 
 
 
 
 
 
こちら、おまけ♪
30年間、毎回通りがかるドーモ。
 
 
「いつ見ても圧倒されます。」
By Hideaki Sato