お洋服に宿る、自由。

こんにちは。黒田です。

 

 

 

ペコラ銀座のお洋服には「自由」が宿っている。

 

 

そう感じたのは、

佐藤さんに「型紙」について聞いたときのことです。

 

 

 

皆さま、ご存知のとおり

ペコラ銀座のお洋服は、その1着1着が、

お客様のためだけに作られた「型紙」

をもとに作られております。

 

 

この型紙は、

テーラー佐藤英明が

お客様の採寸と印象をもとに

一から、手で、引いております。

 

 

テーラーとして一見、当然のような

「型紙を引く行為」

 

ここに「自由」が宿っているのです。

 

型紙を引くということ。

既製服とは違い、

それは、お客様1人1人のために、

「ゼロ」から描いていくのです。

 

既存パターンをサイズ調整するパターンオーダーなどとも違い、

それは、ガイドライン1つない、

「真っ白」から始まるのです。

 

「ゼロ」から始まる、「真っ白」な出発。

 

そこに「自由」があるのです。

 

 

・・・

 

佐藤さんは言いました。

 

「寸法、メジャーリングも大事なんだけれど。」

「あくまで寸法、それが大事なんだけれども。」

 

でも、その人に合うこと、

その人間の一部になること、

その人の雰囲気に合うこと。

 

そのためには全体のバランスを良くした、

「綺麗な線」

を描いていかないといけない。

 

 

バランスをとりながら、

「ああ綺麗だな」

「美しいな。良いな。」

と思いながら、描いていく。

 

寸法も大事なんだけれど、

それを超えた

「綺麗な線」

それを描くには

「あくまで自由でないといけないんだ。」

 

・・・

 

佐藤さんは続けます。

 

例えば

自分の体型は格好悪いんじゃないかと、

思ってしまう人がいるとする。

 

それでも、

綺麗だと思う線が引けて、

それが形になったとき、

不思議と、

その「線」と、その人の「あれ」が合ってくる。

 

すると、

その人の、その人となりの服になっていく。

 

そうやって、

洋服の全体感、バランスが良かったら、

その人は、

美しくなっていく。

 

 

でもそれは、

「あくまで自由な線」

でないと

そうはならないのだ。

 

 

・・・

 

 

ペコラ銀座のお洋服に宿る、「自由」

 

それは、

「美しさのあるべき形」を決め付けるのではない。

 

「個々の美しさ」にたどり着くための、「自由」

 

 

・・・

 

 

 

「みんな、綺麗だな、って僕は思うの。」

By Hideaki Sato