「ほどいた糸」のおはなし。

こんにちは。黒田です。

寒いですね。

雨ですね。

皆さま、滑ったり転んだりすることなく

今朝を無事に過ごされておりますように。

さて。

今日は

佐藤さんに聞いた

「ほどいた糸」のおはなし

お裾分けさせて下さい

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「昔はね、こういう糸を拾って、また使えそうなのをまとめておくのが小学生の見習いの役目だったの」

「そうだったって、教えてもらった」

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アトリエで「ほどいている」とき

何気なくこぼれた、このおはなし。

これには

「仕立て服を嗜む美しさ」

が詰まっていると思うのです。

スーツをほどいて出た糸を、職人はどんどん床に落としていくのです。

落ちた糸を拾って、また使えるものを大切に使い続ける

そんな、昔のイタリアのアトリエ風景を思い描いてみれば

良い服を仕立てて、

ながく愛して、

なおしながら、ながく着る。

どこか、仕立て服を嗜む美しい心持ちが映し出されているような

そんな想いになりました。

素敵ですね。

ペコラ銀座

本日も心を込めて営業しております。